今回のアップルスペシャルイベントは何が変わった?
10月30日に行われたアップルのスペシャルイベント。
ニューヨークのハワードギルマンオペラハウスで行われた今回のイベントは、iPhone XSが発表された時とは違って一段と会場が湧き上がっていたように思えました。
一体、今回のイベントは何が変わっていたのか、発表された新作のデバイスも含め、僕が思った考察を交えて書いてみました。
今回発表されたのは、主に3種類。別途記事にまとめています
発表を見て僕が一番感じたことは、『アップルが俺たちの求めるものをやっとわかってきた』ということです。
まず、最初に発表されたのが新型のMacBook Airでしたね。100%リサイクルで生み出されたアルミボディ、更に薄く、軽くなって高精細なRetina Displayも搭載。誰もがこれを望んでいたかのような一台に仕上がっていると思いますよ、僕も欲しいですし。
でもかれこれ2015年、MacBookの12インチが初めて登場した頃、MacBook Airとの差別化がよくわからない製品が発売されました。
USB-Cポートは1つだけしかないし、CPUはCore Mというタブレット向けのチップに少し毛が生えたくらいの性能しかなく、一体誰がこれを求めているのだろうという印象しか持たなかったのを覚えています。
今回のMacBook Airは、そんな中途半端だったMacBookのいいとこ取りをしてブラッシュアップされた一台になったなという感じで、ますますMacBookとの差別化がわけわからない感じになってきました。
新型のMacBook Airは、MacBook Proにも搭載している指紋認証センサーをキーボードの右上に搭載。Touch Barは無くて、物理キーのファンクションキーが存在しています。
正直MacBook Proもこの物理キーのままでよかったと思うんですよ。Macのファンクションキーは結構使いますしね。
そしてThunderbolt 3のポートが2基搭載されているのでMacBookのように充電しながら使えない怒りも抑えられますね。
仕様によると外付けのGPUにも対応してるらしいので、Airでありながら動画編集もゴリゴリできそうです。
そして次にMac mini。いや、Mac mini Proと命名すべきじゃないのかなと
6コアの高速CPUと拡張可能なメモリーユニット。オンボートではなくて後から外付けも可能になっています。今までのアップルだったら絶対オンボードメモリにしてゴミ箱Mac Proの二の舞になるところだったはず……。
GPUはIntel UHD Graphics 630とそこまでいいものでは無いですが、Thunderbolt 3のポートが4基あるので、外付けGPUを使えば動画編集もゴリゴリできますね。
購入ページからオプションを最大限までもりもりスペックにすると、お値段は50万近くに。一体どんな使い方をするんだろう。
そして最後は今回の大本命の新型iPad Pro
デザインは大きく変わってホームボタンも廃止! iPhone XRと一緒のLiquid Retina Displayを搭載しています。
そしてLightning端子がUSB-Cに変更になったのです。
独自路線だったアップルが世界共通の端子をiPadに搭載してきたのは衝撃でした。
これによってiPadは単なるデカいiOS端末から、パソコンと限りなく近い使い方ができるタブレットとして生まれ変わろうとしてきています。
紹介ムービーが終わった後、会場はスタンディングオベーション。かなり湧いていました。
オプションのタイプカバーは角度調整もできるようになったから、タイピングもしやすくなりそうです。前までのタイプカバー角度調整できなかったからね。
そしてこの新型Apple Pencil、本体にピタッとくっつけるだけでペアリングと充電ができちゃう! これだよ、この使いやすさを待ってた!
こんなことやってたのがなんか原始的に思えてきてしまう……。
そんな新製品が飛び出した今回のスペシャルイベント。最高の形で幕が下りました。
今回のスペシャルイベントが今までと違った理由
- アップルが顧客が求めるものを最高な形にして心がけてきた
- フィル・シラーが登壇してこなかったからマンネリ化しなかった
- いつものビデオにジョナサン・アイヴが喋ってなかったからスピード感があった
この3本に尽きると思います。組織変更でもあったのかな?
僕はこのスタイルのアップルを今後も貫いていってほしいと思います、以上です。