スティーブ・ジョブズが愛した腕時計
僕はアップルという会社が好きだ。というよりアップルという会社を立ち上げたスティーブ・ジョブズの精神に強く信仰している、いわゆるアップル信者だ。
アップル製品はもちろん好きだ。iPhoneは毎年新しい機種へ買い換えてるくらいだ。
スティーブは自分の身に付けるものに対しても、強いこだわりがあったという。とにかく無駄がなく、シンプルなものを好んだ。
アップル製品の美学は、そんなスティーブの強いこだわりと信念がつまっているのだ。
さて、そんなスティーブ・ジョブズが愛したとされる腕時計がある。
セイコーのシャリオという時計だ。
デザインをみても、無駄がなく、凄くシンプルで、ステンレススチールのブラックボディがバンドとの相性と相まってスタイリッシュさも兼ね備えている。
というのも、この時計は発売されたのが1982年で、これは当時デザインのまま、復刻版として2017年にファッションブランドの「ナノ・ユニバース」がセイコーと新たに作り上げたものだ。
1982年の発売年に因んで、数量も1982本限定で作られた限定モデルである。
奇しくも僕はアップル信者でありながら、この復刻版が発売されたことを知らず、今日までのうのうと生きていたのだが、ナノ・ユニバースが今月新たにセイコー シャリオの限定モデルを発売することを知り、ふとこの時計のことを思い出したのだった。
今回ナノ・ユニバースから発売されるのはデザインが異なる3種類のセイコー シャリオ。
はじめに紹介した黒いモデルは2017年に限定で発売されたモデルとあって、今回は違う色のモデルとなった。
ただ、僕はこの2018年モデルよりも、スティーブと同じオリジナルに近い黒のシャリオが欲しかったのだ。
それから僕はネットオークションや、フリマアプリで探し回った。
どの出品者をみても、値段は5万を超えている。
定価が21,900円なだけに、流石に5万を出すのには抵抗があった。
そしてフリマアプリを回りまわって、新品を出品している人と出会ったのだ! しかも値段は3万円にしてくれるという(神かよ)
定価より少し高かったが、スティーブ・ジョブズが愛したという付加価値だけで、それくらいの値段なんかどうでもよかったのだ。
そういうわけで手に入ったオリジナルに近いブラックボディのセイコー シャリオ。
美しい、美しいぞっ!
黒いボディと、黒いバンドの統一感から、際立つ白い文字盤。
耳を近づければ、チクタクチクタク……と小さな音を立てて聞こえる針の音。
Apple Watchでは体験できなかったアナログ時計の良さが一気に伝わってくる。
僕はこれまで、腕時計をあまりしてこなかった人間なのだが、Apple Watchが発売されてからは毎日着けている。
Apple Watchは素晴らしい腕時計だ。ウェアラブル製品としてはじめてのアップル製品であったし、何よりメールなどの新着通知が腕に届くという感覚が、まさしく未来を生きているようで毎日時計を見るのが楽しくなる。
Apple Watchは確かに便利だし、仕事をする上では凄く重宝しているのだ。
これからどっちを身に付けて出掛けようか凄く迷いそうだ。
デジタルとアナログ、両方とも良さがあって、どちらも捨てがたい。